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DISCO SYSTEM

ニューアルバムがそろそろ出るという時期になってスチャダラパー「DISCO SYSTEM」をようやく聴いた。

近作におけるスチャダラパーのエレクトロ的な音作りは流行りモノとしてのそれという流れには全く乗っておらず、むしろオールドスクール礼賛という意味合いが強いと思う。本人達もそれを意図的に強調した音作りをすることで「流行りモノ」との差別化を図っているきらいがあったのではなかろうか。このタイトル曲にもやはりそういう印象を持った。

スチャダラパーはその長いキャリアにおいて「ハードコア」とか「日本語ラップ」など日本のヒップホップを取り巻くイデオロギー論争に積極的に与したことはほぼない。しかし彼らが自分たちをもって「ヒップホップではない」などと考えていないのはあきらかで、むしろというか当然というか、ヒップホップを作る人間なら誰しもが思うように、自分たちこそがヒップホップであると信じているだろう。「DISCO SYSTEM」は現在日本のヒットチャートでも普通に見かけるようになった「ラップ」の曲ではないが、ヒップホップが起源的にエレクトロファンクでもあったことに考えが至らなくとも、この曲を聴いたときに受けるダークなファンクネスはまさにヒップホップそのものである。

スチャダラパーが昨今に見かけるような「ラップ」音楽からかけ離れた作品を作っているのは、「最もホンモノっぽい奴がエライ」「最も自分らしい奴がエライ」という一見すると相反するように見える2つの考え方をカッコ良さの基準として同時に、しかも本来的に持つヒップホップという世界において、自分たちこそがまさにもっとも優れているとする彼らの自負故であるのは言うまでもない。この姿勢は今に始まったわけではなく、むしろ彼らは市井のヒップホップシーンや論争に対して常に作品を通してほとんど過激とも言うべきアプローチを行っている。ただ、近作においてはそれがますます判じ絵のような形でしか示されないようになってきているのが個人的には残念である。残念であるがしかし、彼らはそれによってますます自分たちのヒップホップに対する考え方を押し進め、当然と言うべきであるがそれに比例してライブパフォーマンスは素晴らしくなったと思う。というわけで今では僕にとってスチャダラパーは常にライブを見たいと思うグループで、ミュージシャンとしての、ヒップホッパーとしての彼らはとても正しい成果を収めていると思う。でもCDを聴くとライブ見たさで何とも言えない不満が募るんだよなあ。それは、いかにもフロア向けなテクノを聴く時以上だ。

2006.11.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | [音楽

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