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ニッポンのマンガ―AERA COMIC

ABC六本木店で本を探しながら適当に立ち読みする。読みたかった「えの素トリビュート」があったので読む。各作家の描いているのが2ページ程度ずつということで、思ったより内容が薄いのではと最初は思ったが、よく考えればこれだけの内容にしてあるだけでも大変な労作だと思い直した。萩尾望都があの下品なえの素の登場人物を描き、しかもちゃんと内容がSFなのでニコニコした。メビウスが長い文章でわりと平凡なことを書いていたのも面白かった。ページ数的にはえの素本編の再録が大部分を占めるわけだが、それでも改めて面白いマンガだなと思った。僕は「ムーたち」があまり好きではないのだが、えの素をふまえてやろうとしていることがある程度伝わってくるだけに歯がゆい感じだ。

漫☆画太郎「まんカス」もちょっとだけ読む。すごい表紙とタイトルだ。しかも、オビをよく見ると「こ」の字が見えるのだ。すげえひどさだ。中身はクイックジャパンの連載をまとめたもの。僕は漫☆画太郎のマンガを、面白いなと思いながらあまり爆笑したりはしないが、この連載には僕が漫☆画太郎を読んで2番目にゲラゲラ笑ったマンガ(のシーン)が載っている。あと巻末に「つっぱり桃太郎」の最終話が収録されているので感激して読むが、案の定、物語的には読んでも読まなくてもいいような終わり方なので実に面白かった。

それから「ニッポンのマンガ―AERA COMIC」という本も読む。手塚治虫文化賞10周年企画ということで手塚治虫文化賞大賞の受賞作家を朝日新聞社が引っ張ってきてあれこれ語らせたりマンガをかかせるという、僕からすればタイトルも含めて失望感を味わう要素の大きそうな本だが、高野文子の新作とインタビューが載っているようなのでこれはと思って読む。インタビューには僕が見たことのなかった高野文子の写真も掲載されていた。

内容は存外ショッキングなものだった。受賞作前後から登場人物への感情移入によって船酔いのような状態になるなどフィクションを描くのがつらくなり、「黄色い本」は、マンガを描き始めた発端を描き、それをほとんど最後の作品にするようなつもりで描いたようだ。また、受賞後の読書傾向もフィクション以外のものに興味が湧き、今後のマンガでも世界の歴史とか、そういったものが描けたらいいみたいなことを言っていた。

今回の新作「おりがみでツルを折ろう」はハウツーものをやってみたかったということであるが、描いているうちに主人公(というか折り紙を折っている女の子)の意識がだんだん感じられたことに辟易したようだ。僕はもちろんその女の子の感情や意識を描く高野文子が好きなのだが、実際、読んでみると作者の意図とは裏腹に女の子のキャラクターが感じられてとてもよかった。高野文子は「読めばちゃんとツルが折れること」を意識したようだが、僕はあのマンガでツルを折ることはできない。だって、マンガとしての素晴らしさのせいで、手元で手順の通りそれを折ることなんてすぐに忘れてしまうはずだから。「火打ち箱」のように、高野文子が自分のマンガに可能性を感じている部分が僕と異なりつつも、それなりに僕を満足させてしまう。作者としてはそれは悲しいことなのだろうか?

2006.11.16 | | コメント(2) | トラックバック(0) | [マンガ

コメント

漫☆画太郎の「地獄甲子園」が大好きです。
鳥肌実氏のトークライブの宣伝にイラストが使われたり、マキシマムザホルモンのパッケージデザインに使われたりしているのをたまたま見ましたが、彼の絵は「凄い」と思います。

2008-08-21 木 20:25:28 | | はぎわら #- [ 編集]

はぎわらさん、コメントありがとうございます!僕も「地獄甲子園」が大好きです!このあいだもコミックスを読み返していました。この記事に書いてある「つっぱり桃太郎」もかなりスゴい作品で笑ったのですが、初期の漫☆画太郎作品では「地獄甲子園」が一番メチャクチャで好きな感じかもしれません。あれは映画もなかなかよかったですね。

2008-09-04 木 15:20:37 | | ソメル #- [ 編集]

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