ユリイカ2007年1月号「特集*松本大洋」
「さやわか」という筆名で、12月27日発売の「ユリイカ」に拙文を寄稿させていただきました。それはこういう内容です。
特集*松本大洋
【Walk on the wild side...】
ハードボイルドまんが道をゆく / 松本大洋+高野文子
【少年たちの風景】
松本大洋という深い海 / 松本隆
僕の中の『鉄コン筋クリート』 / 奈良美智
余白、想像について / 後藤正文
【タイヨウの軌道を追って】
男の都 / 三田格
拳と花 松本大洋 『ZERO』 について / 石岡良治
追想の捕球法 『花男』 論 / 細馬宏通
パラダイスなんて存在しないし、ヒーローもいない / 仲俣暁生
ユートピアを開く力学 / 中田健太郎
ペコの左手アクマの右手 松本大洋 『ピンポン』 における超越と内在 / 高橋明彦
『日本の兄弟』をめぐるノート、もしくは架空の短篇作品「泄(こぼれ)」のために / 前田塁
ノスタルジアというモンスター 『GOGOモンスター』 試論 / 目黒強
獣と鎖 『ナンバーファイブ』 の終わらない完結について / 大鋸一正
【アニメ映画 『鉄コン筋クリート』 をめぐって】
アニメは宝町を疾走する / マイケル・アリアス+五十嵐大介
【変化し退化し進化するマンガ】
「愛の風景」の回復のために / 斎藤環
寓話とアニメーションの間で 映画 『鉄コン筋クリート』 はなぜ分かりやすいのか / さやわか
少年マンガは終らない 『ドラゴンボール』 を副読本に 『ピンポン』 を読む / 金田淳子
【松本ワールド讃】
トリビュート・トゥー・ナンバーファイブ / 小林エリカ
【資料】
松本大洋全著作解題 / 斎藤宣彦+横井周子
もちろん僕が書いたのなんてちょこっとだけなわけだが、そのわりに出しゃばって鉄コン筋クリート論だの松本大洋論みたいなものを書き出しそうになるのを、あくまで映画についてで終わる話を書くのだという自分なりの舵取りをした結果、映画についても作品・作家についてもどっちつかずな内容を書いてしまったように思い、大変へこんでいた。その上、この映画最近コマーシャルがいろいろ始まり、上々の評判を目にする機会が増えてきた。そのたびにへこんでいたのである。あとで人に「あなたのそういうおもねるような配慮は実にくだらない。誰もあなたにそんな文章は望んでいない」と大変怒られた。そうかなあ僕のキャラの1つではあると思うんだけど。あのコマーシャルやあちこちの雑誌に平然としていられる、優勝できなかったスポーツマンみたいに小っちゃな根性身につけたいところだ。
でも今読みかえしてみると、文章は雑でひどいが考えていることは自分の考えてたことに近い。自分が書いたのだから当たり前だ。だから、本が発売になったらあまりに映画を離れてしまうとか、こんなこと書くのはどうだろと思って書かなかった部分を、このブログに書こうと思う。326の話とかも書くのかも。
ともあれ、僕の書いたところはともかく他の方の記事はたいへん面白そうだというのは誰の目にも明らかだ。だから、よかったら書店で手にとってくださいと僕が書く必要もないというかおこがましいわけですが、ぜひどうぞ。
2006.12.25 | | コメント(2) | トラックバック(0) | [マンガ] [文章]