スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | |

All About マンガっち

忙しいあいだは、ちょっとずつ書きながらテキストを保存して一応の格好がついたらアップするような形にしてみる。テキストエディタを使うことが前提になっているし、そこでまた文章は変わるのだろう。それもまた僕の成し得たこととして見せなければならないと思う。

さて一個前の記事に書いた西島大介くんの新刊が「All About マンガっち」である。対談の前には駆け足で読むことしかできなくて家に帰ってゆっくり読んだんだけど、この本は本当に面白い。面白いのに分かりやすく説明するのが難しいと考えるのは、僕は西島君を知っているからなのだろうか。しかし、これが彼の日常的な思考プロセスそのものだという面白さがぜひ読者に伝わるといいなあと思う。

西島大介のほかの作品はマンガやアニメやSF全体の状況を見た上で自分がアウトプットするものとして提示されていることが多いけれど、マンガっちはその前の段階、西島大介という作家が自分のアウトプットに影響させる前に日常で何とどう出会い、この人はどういう解釈をする人かという、その課程を追えるマンガになっている。

西島君は批評的なまなざしを日常的なレベルで持ち続けている。「なんと!」「なのだぁ~」と書いてあるのは西島君の口調そのもので、形として説明しやすいのはキバヤシしかいない「MMR」のようなものなのだろうか。「つまりYOSHIKIの音楽性はエイフェックス・ツインそのものなんだよ!!」と自分で言って、自分で「な、なんだって~!!」と答える。それをバカバカしいとかウケを狙っていることだと思ってはいけない。優れた批評とは思考の流れやリズムの感じられるエッセイに近いのだと誰かが書いていたが、その意味でこれは全く批評なのである。これは誰かに説明するためではなく、自分のための作業に近い。彼はそうして好きなものや支持を集めているもの、全く理解できずに拒絶してしまいそうなものまでを面白がり、常に自分をアップデートしている。そして、それを踏まえた上で、西島君は自分の物語を作り出し、また自分で「次の僕はこれだぁ~!!」「な、なんだって~!!」という作業を行いながら、前へ進んでいく。この前進のためのプロセスは爽快そのものである。

本を読み直してみると、対談でうまく説明できなかったことがきちんと理解できたり、もっと面白い読み方ができて「しまった、これを言えばよかった」と思うことしきりだった。ゆっきー(西島くんの奥さん)に聞かれたことなども延々と考えてちゃんと説明がついたりもした。しかし、あのときはあれがベストだったんだから、まぁいいか。←この納得する形がマンガっち的←それを自覚して行い言及するのがマンガっち的←この矢印が安全な場所の確保ではなく自分の理解と発展のために使われるのが西島大介的←まぁいいか←マンガっち的

2007.02.24 | | コメント(0) | トラックバック(1) | [マンガ] [音楽

コメント

コメントの投稿

トラックバック

この記事へのトラックバックURL


FC2ユーザー用トラックバックはここ

ALL ABOUT マンガっち

ALL ABOUT マンガっち

2009.06.22 | 忍者大好きいななさむ書房

 | INDEX | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。