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日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説

今月は全然このブログを更新できていない。実は忙しかったせいもあるのだが、しかし今月は、そもそもメディアに触れる機会が減っていた。本屋などに行く機会も少なく、昨日ようやく「ゲーム的リアリズムの誕生」を買ったので読めば何か書けるだろう、という程度だ。

活字はともかく、僕はここ1年ぐらい映画が見たいとずっと思っているのに、映画館には結局ほとんど行っていない。邦画がブームと言われて久しく、確かに面白そうだと思う作品が多いと思う。しかし、元来からろくに映画館へ足を運ばない僕が是非にと上映時間をチェックしたくなるかと言われると、残念ながらそうならない。

ブームに浮かれてるだけで、邦画なんてつまらないと言いたいわけではない。問題は、ブームだからと言って10年前より今の方が面白くなったとは言えないのではないか、と僕が思ってしまう点だと思う。僕は10年前にはもっと映画を見ていたし、映画館にも行った。しかし邦画はほとんどレンタルビデオでしか見なかった。それは面白くないからじゃない。僕には、邦画はレンタルで見てちょうどよい面白さを提供してくれていた。もちろん当時でも、それを映画館で熱心に見た人はいただろう。要するに僕は、邦画に対する情熱がそういう人よりも少ないのかもしれない。だけど、ブームじゃない、10年前の邦画だってちゃんと面白かったと言うことはできる。

結局、昨今のブームとは、スポンサーがずいぶんお金を出してくれるということだと思う。10年前なら制作費がなくて頓挫してしまうようなものが当たり前のように作れて、ちゃんとした劇場でかかってしまう。しかし、これは別に作品の質が上がったという意味じゃない。だから僕にとっては、たくさんの面白そうな作品が増えてうれしいけれど、しかし機会があればレンタルで借りたいものが増えたという状況にしかならなかった。結局10年前に戻っただけなのだ。昨今のブームはシネコンとかの流行りでもあるはずなのに、全然それを実感できない。作品の質が極端に向上したと思えれば見に行く理由になるだろうが、しかしどうしてもそれができない。例えば僕はこの間「ユメ十夜」が面白そうだから見ようかと思ったけれど、どうしても千いくらだかのお金と2時間程度の時間を費やして劇場で観賞しようと思えなかった。たまたまタイミングがよかったり、無料券を持っていたりすれば見るくらいの気持ちなのだろう。映画に対してなんだか申し訳ない態度だとは思う。

しかも、僕のうちの周りにはまともなレンタルビデオ店などがなくて、借りて見るのもなかなか面倒だった。おかげで見たい気はあるのに、ただ新作の公開やDVD情報を眺めるばかりで過ごしていたものだ。なんとかしたいと思って、先日古い友人に会ったときに教えてもらったTSUTAYA DISCASに登録してみた。月2000円で借り放題のレンタルサービスだ。この手のサービスは5~6年前に開始された気がするが、当時は品揃えが悪くてすぐに興味を失った。しかし最近はそれなりに改善されていて、見たいと思えるような作品が検索できるようだ。これらのタイトルがちゃんと送られてくるならとても便利そうだ。ようやく生活の中で映画を見られる。

もっとも、TSUTAYA DISCASでまず最初に借りたのは「日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説」だった。映画じゃないじゃないか。このブログではかねてから映画批評についていろいろ考えていたので、これが気になっていたのだ。そういうわけで今、見ている。2時間半近く映画解説ばかりが続くのはなかなかボリューム感がある。

テレビの映画解説全般に言えるのかは知らないが、淀川長治は「あれ」「この人」「あのシーン」などの言葉を多用する。本来、指示代名詞を氾濫させすぎると視聴者には何を指しているか分かりにくくなってしまうはずだ。しかし映画を見た直後で映画に対する鮮明な記憶が残っている視聴者には示している内容が理解しやすいだろう。むしろ示される内容を自分が容易に思い描けることによって、淀川長治と同じイメージを共有していることが意識される。解説を聞いていると、彼に対してまるで共に映画を観賞していたかのような近しい気持ちを抱くのはそのためではないかと思った。

2007.03.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | [映像

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