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サウスパーク「Episode 1102 - Cartman Sucks」

サウスパークのシーズン11は今のところ「Cartman Sucks」が一番面白かった。最近は物語大がかりでキャラクターがあまり意味をもたない話が多かったのだが、シーズン11は馴染みのキャラクターの持ち味を生かした内容が多いようだ。話が派手なものでも「D-Yikes」の回などギャリソン先生や市長など古くから存在するキャラクターが多く登場して楽しませてくれるものが多い。なお「D-Yikes」の回は映画「300」のパロディになっていて、ポテチをかじったりコーヒーを入れたりキンタマを蹴るだけのシーンでやたらとスローモーションを使うのがくだらなくていい。今調べたらそれっぽいシーンだけを繋ぎ合わせて300のトレーラー風のMAD動画を作ってアップした人がいるようだ。

さて「Cartman Sucks」の回は、ここで見られる。字幕がどこにあるのかはよくわからない。サウスパークは最近、ニコニコ動画で最新エピソードまで字幕付きで見られるらしいので、ニコニコ動画にあるのだろう。もっとも僕はニコニコ動画のアカウントを持っていないのでよくは知らない。この回は学校を中心としたひたすらバカバカしい内容だ。同じく主に学校の話である「Lice Capades」の回もよかったが、最悪なカートマンと馬鹿なバターズが話の中心であるせいかこちらの方がずっと面白い。

話としては、バターズがバイキュリアス(同性愛に興味を持つ者)を異質なものとして排除するのではなく、受け入れることが重要であると説いて物語に現代アメリカのテレビドラマ的な格好を付けつつも、実はバターズはバイキュリアスとは何なのか最後まで全く理解していないという点でまず皮肉な面白さを持っていると言えるだろう。バターズの言葉がどれだけ正しそうであっても、バターズ自身がその内容を理解していなければこの物語全体が空虚なのである。

ところが、このような冷笑的でおさまりのいいオチはサウスパークではほとんど意味を持たない。なぜなら、上記の物語と同時進行するカートマンの物語は「チンポをくわえた奴はすなわちゲイである」という最も単純化された同性愛差別が存在することが前提となっており、しかも登場人物の誰もそれを疑わずに話が進行するからである。こうして、カートマン側の物語が存在するだけで、バターズの物語が持っていたメッセージ性はそれが成立する上で抱えた空虚さまでひっくるめて無効化される。バターズ側の物語は、皮肉も含めて同性愛を理解し現実として受け入れるべきだと主張していたが、その正義は同性愛は差別しうるものであり実際に差別されているのだというごくシリアスな現実の提示によって裏切られるのだ。

マイノリティへの差別問題を考える際に、彼らを理解するだけでなく彼らを差別しうる自分たちを直視すべきだというのはアメリカでもしばしば議論されうる内容だと思うが、このアニメは論点を理解し、コンパクトにまとめた上で茶化しているのがいいと思う。

以下は蛇足になるが、サウスパークの動画を貼っていて思い出した。YouTubeには「NARUTO -ナルト-」のキャラクターをサウスパークの切り絵風アニメーションで表現した自作動画がいくつかアップされている。内容が面白いかどうかはともかく、サウスパーク風の画風による切り絵アニメだと既存のキャラを手軽に二次創作の映像作品にするための技術的な障害を大幅に減らせるわけだ。海外でNARUTOが大人気になっていることは今さら説明するまでもないことだが、そこで二次創作の映像作品を作ろうと思い立ったファンにサウスパークの手法を使う発想が出てくるのは実に日本的ではないようで、面白く感じた。

2007.05.14 | | コメント(0) | トラックバック(1) | [アニメ] [映像

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ニコニコ

記録日時:2007/06/21 05:30:01 第1位 投稿日時:22時間34分前(2007年06月20日 06:55:26) マイリスト登録数: 14,413 再生数: 149,246 コメント数: 15,103 天気予報が当たらない(Version J)

2007.06.21 | ニコニコランキング

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